とりとめのないことをつらつらと

ソシャゲ含むゲームやら漫画やら好きなものを。

男性アイドルものコンテンツの感想文

身も蓋もないタイトルですが実際身も蓋もない記事なので……。


シンデレラのPです。性別はBBAです。

実は二次ドルコンテンツに手を付けつつも、いわゆる男性アイドル主体の作品は、触れてアイドルマスターsideMというレベルに疎かったのですが、とにかく色んな作品が並び立って賑やかなこの界隈、他の男性アイドルにも触ってみようじゃないかと少し前より思い立ちまして、少し前から話題になっているアプリをぽちぽち遊んだり、楽曲を聞いたりしています。
いくつかの作品(と、元々触っているエムマス)について、感想文を書ける程度には自分の中での印象が固まったので、つらつら書き出してみました。本当に書き出しているだけなので、長いわりにあんまり中身ないかもです。

一応ブームの火付け役を担ったであろううたのプリンスさまについては、とりあえずアニメは見てます!というぐらいです。本来なら真っ先にこれから履修しないとなのですが、なにせ歴史がある分まだ自分の中で印象が固まってないんですよね……。

 

 

 

あんさんぶるスターズ 

 

周囲では散々話題を聞いていたんですが、いまいち手を出すタイミングが掴めず、手を付け始めたのは結構最近です。実際触ってみるとなるほどこれは人気でねえ訳がねえ……と唸ってしまう部分ばかりでした。

絵がとにかく華やか。少女漫画というよりかはむしろ萌え系寄りな気配があるんだけど、その分耽美な濃さが目立たず、とにかく派手で綺麗って感じ。イラストアドの面ではメジャーな女性向けアイドルゲームの中では間違いなくぶっちぎりでトップかと思います。普通に高レアの描き込みが凄い。

テキスト、シナリオ面については、闇が深いと何かと騒がれたり、時々TLに流れてくるスクショで見られるキャラの口調が若干極端に特徴的に見えていたので敬遠気味だったんですが、実際触ってみると確かに妙にドロドロしていて爽やかさとは縁遠いんだけど、思春期特有の視野の狭さや感性の敏感さに基づく内面のドロドロって感じで、今のところまあ高校生ってこんなもんだよなーと思えなくもない範疇に収まってるなという印象です。
キャラクターの内面の繊細さがあんまり男性ぽくないなと思うときはあるけれど(元々女性同士の関係描写に定評のあるメインライターの日日日氏の芸風が強く出ている部分もあるんでしょうが)、ただでさえ思春期って心理的に不安定な頃だし、その上良くも悪くも感性が尖っていそうな人物の集まる芸能系の専門学校が舞台なので、身構えていたほどの『闇の深さ』はあまり感じてないです。
ただアイドルものとしての雰囲気は薄くて、一年ごとにリセットされるシナリオの進行方式も含めて少しファンタジー色のある箱庭学園もののノリを思い出しました。某少女革命みたいな。

楽曲は全体的に現代っぽくてオシャレだなという感想です。しれっとアリプロさんが楽曲提供していたのには驚きました。実際の内部の人気格差やゲームの登場頻度の偏りはどうも結構凄いらしいとは聞いているんですが、楽曲面に関してはちゃんとその当時に登場している全ユニット平等に展開されているのは好印象です。3rdシーズンのジャケ写の統一感が素晴らしいー。

楽曲やキャラクターのイラストが好みに刺さる分学園ものの枠内ではなく正直普通のプロのアイドルとしてプロデュース、またはマネジメントしたかった……と思えてしまうのが逆に若干残念というか悔しいというか。

 


アイドルマスターsideM

 

モバゲー版元々シンデレラガールズからアイドル育成ソシャゲに手を付けた人間なので、一番ホームに近いゲームです。その分思い入れというか愛憎こもごもみたいな部分はあります。

男性アイドルなのでその時点で若干他のアイマスとは距離が離れてはいるんですけども、その実何だかんだでやっぱり全体的な雰囲気はアイマスだよなあという印象。イラストは個人的には結構あっさり目だなあという感じで、やっぱりあまり耽美に振れていないので見やすいというか。live on st@ge(エムステ)でカードイラストがワイドになったのでまだまだ伸びる余地はあるのではないでしょうか。もうちょっと背景描きこんでくれればなあと思う時もありますがあんまり文句はないです。

基本的にいわゆる『正史』となるようなメインシナリオがなく、一応のイベントに沿ったテキストはそれなりの分量があれど、あくまでも断片的なものなので、イベントで語られたり、アニメのストーリーで語られたり、CDのドラマパートで語られたり、はたまたリアルライブで演者さんから示されたりする『事実』を、好きなように各々の中で組み立てて、自分だけのアイドル・ユニット像を作っていき、『うちの担当』として同行の士(いわゆるプロデューサー同士)と担当プレゼンと称して語り合う一連の流れは、実にソシャゲのアイマスやってるなあ~~~!!!と思えて個人的にこのコンテンツの一つの醍醐味だったりします。ただ公式供給が何だかんだで何よりも優先されがちな女性向け界隈ではこれが弱点になってしまう部分もあるのかもしれないですが。

楽曲は基本的に正統派という感じ。ユニットのキャラ付けがそもそもかなり特徴的なので、ユニット色というかキャラクター色が強く打ち出されているイメージはあります。アイドルソングというよりはキャラソンに近いと言われる面があるのは分からなくもないかも。
現在進行系で火種となっているユニットの楽曲数格差についてはもう心の底からファンの分断を招くだけなので勘弁してくれ!!!という思いでいっぱいですが、現在50人弱のキャラクターを抱えながら四年目の段階で全員にソロ曲を渡しきった部分については素直に良かったと思っています。シンデレラはせめて声ついてる子に全員ソロを可及的速やかに渡してやってくれ

あとライブに関しては本当に贅沢なものを見せてもらっているなと思います。50人弱の中の人揃えてイベントやるだけでも大変なのに、ライブの度に新しい挑戦が見られるというのは凄まじいです。携わってくださる全ての演者さんには本当に頭が下がる思い。この熱量は特にsideM特有のものだと思っているので、今後色々スケジュールが合わせづらくなる方も増えていくのでしょうが、なるべく続いていってほしいなあと。

 

アイドリッシュセブン

 

色々と騒ぎになっている部分もあり、中々手を付けづらかった部分はあるのですが、一方で純粋に人気作品として名前を聞く機会も増えてきて、食わず嫌いも良くないな……と思い手を付けました。現在アニメが放送中ということもあり、全体的に勢いのあるコンテンツという印象。

実際やはり某王子様の面影は確かに感じてしまうというか、フォロワー作品だなあと思えてしまう部分は確かにあります。キャラクターの配置とか基本的な要素とか。ただ設定が被っている!!!というよりかはあくまでもパイオニアが出てくると必ず現れるタイプのフォロワーだなという印象です。
イラストについてはまあごにょごにょな疑惑で荒れてしまったことも含めて(デレPとしてなんとなく既視感のあるカードを見つけてしまった時は流石に苦笑してしまった)、わりと出来不出来が激しいというか、あんまり単体で刺してくることはないかな……という感じ。正直衣装デザインも好き嫌いが激しそうなものが多いんですが、結構ハッと目を引くようなカードもあるので一概にアレって訳でもないです。でも九条天くんはもうちょっとヒラヒラ度抑えてもいいと思う……。

ただとにかくシナリオが強い。
良いか悪いか以前にまず『強い』。絶賛している人はとことん絶賛しているのもさもありなんというか、とにかく一部からジェットコースターに継ぐジェットコースターで、作中人物に降りかかる試練が普通アイドルものと言われて想像されるそれらを斜め上に飛び越えているというか、とりあえず自分はとにかく驚かされっぱなしでした。というか現在進行系で驚かされっぱなしです。満を持してご用意されたデビュー曲がライバル事務所の作曲家に盗まれてお蔵入りになるなんて序の口だもんな……。最新のシナリオでは業界のトップアイドルの一人がガチで殺されかけてるっていう
あんスタのメンタル的な闇の深さとはまた方向性が別で、理不尽な部分で次々超弩級のシリアスイベントが降りまくってくる闇の深さ、しんどさというか。アイドルたちに何かイベントが起こった時、アイドルたち自身の葛藤だけでなく、作中世界のファンやアイドルではない裏方の業界人の反応が生々しく描写されているのも結構特徴的かなと。
全体的にアイドルを育成しその過程を楽しむというよりかは、マネージャーという一番近い視点の人間として、一つのアイドルユニットと彼らに関わるアイドルたちの生き様をひたすら見守るという感じ。実際今後どうなるかはわかりませんが、もしかしたらグループの解散まで描ききってしまうんじゃないかという空恐ろしさすら感じられます。

楽曲については登場しているユニット数が少ないこともあってか、ユニットの特徴を出しつつもアイドルソングとして纏まっている曲が多いなと思います。アイドリッシュセブンは正統派アイドルソング、Triggerはオシャレなダンス系、みたいな。アプリの音楽ゲームパートで短いながらも曲の要素を端的に現したMVが流れるのも個人的には結構ポイント高いです。

 


とりあえず3作の感想文書いてみました。くっそ長くなった……。他にもうたプリのアプリゲーム、ドリフェス!や、ツキウタ関連作品、Bプロなど気になる作品は多いので、手を付けられればなあと。